2017年2月20日月曜日

スイスETH工科大学での長期滞在~連載第4回 海外での研究について

こんにちは。

数理科学専修・修士2年の小池です。

前回は、(3)滞在許可証(Residence Permit)の取得についてお話ししました。
今回は、(4)海外での研究についてお話ししようと思います。

(1)スイスの食生活と物価水準
(2)スイスの交通機関と水事情
(3)滞在許可証(Residence Permit)の取得について
(4)海外での研究について・・今回の記事

私のETHの長期滞在は、海外で研究室に所属し、研究を行う初めての機会でした。
今回の記事では、海外での研究室の様子や、いかにして研究が行われているのかお話ししたいと思います。


研究室の様子は、様々な面で自由でした。
研究する時間は人によって異なり、中国から来ている人は朝から晩まで熱心に研究している人が多い印象でした。
一方でヨーロッパ圏出身の人たちは、夕方には帰っていき、朝もそれほど早い時間からは出勤せず、また昼食後はコーヒーブレークに…と比較的のんびりしていたように感じます。
彼らは本当に自由で、昼食後いきなり研究室でギターを弾き始めたり、ソファーに寝転んで昼寝したりしていました。
一体いつ研究しているんだろう…と不思議に思っていたのですが、これも文化の違いなのだと思います。
私の所属していた研究室は、そういった雰囲気の中で黙々と研究している方もいて、非常に面白い研究室でした。


研究に関しては、黙々と研究するよりも議論が好まれ、また主体的にアイデアを発信していく姿勢が求められているように感じました。
日々の研究生活の中で、自分が何かアイデアを出したり、ミーティングをしてほしいと言えば、しっかりと付き合ってくれるのですが、逆にこれをしなさいといったような指示はまったくなく、研究を進めるには自分から発信していかなければいけませんでした。
私がVisiting Studentという身分であり、まだ修士1年生ということもあったかもしれませんが、研究の際は双方の出すアイデアを元に議論を行うという姿勢が基本であったように思います。
このような姿勢は、非常に学ぶところが多かったです。

また、どの研究者や学生も、新しいことをしようという目的意識が強く、自分の研究を発信する、広めることに余念がないように感じました。
日々活発な議論が行われており、毎日がとても刺激的でした。

海外で研究活動を行うということは、このような姿勢を身に着け、刺激的な毎日を送ることが出来る非常に良い機会であると思います。
皆さんも是非、海外で研究する機会があれば積極的に活用し、多くのことを学んで頂ければと思います。

以上、全4回のスイスETH工科大学での長期滞在に関する記事でした。

2017年2月9日木曜日

初めての海外学会発表体験記【番外編】

こんにちは。
定光です。
今回のブログが私の最後のブログになりそうですね~。
今までお世話になりましたm(__)m

さてさて、今回は海外の学会【番外編】でございます。
「学会」と聞くと何だか堅苦しくて、朝から晩まで会場に缶詰めなのかと思ってしまいますよね???

いやいや、そんなことはありませんよ!
講演の間にはコーヒーブレイク(休憩時間)がありますし、学会も夕方に終わってしまいますし、そもそも「全ての講演を聞かなきゃいけない」というルールはありません!!!

というわけで、最後の話題は「自由時間に何をするか?」です。
余力があるなら観光に出掛けるも良し。疲れているなら宿泊先でのんびりするも良し。

でも、個人的に一番楽しいと思うのは、「同年代の人と友達になること」です!
別に海外の人ではなく日本人でもいいんです。
お互いに何となく話しているうちに友達が友達を呼び、気付いたらたくさんの人と知り合いになっていました!!!おもしろいですね!!!

偶然、開催地が昨年留学していた台湾だったので、台湾人の知り合いは既に多かったのですが、今回の学会で新しく友達になった台湾人もいますし、韓国人の友達も出来ました。初めてインドネシア人とも友達になりました!!!タイやベトナムの人とあまり話す機会が無かったのは残念でしたね...。次回は話せるといいなぁ~。

日本人の友達も増えましたね~。
今度の国内学会で再会できるのを楽しみにしています(^^)


これまで3回にわたって色々と書いてきましたが、結論としては「せっかく学会で海外へ行くのだから、やれることをやりきらなきゃ勿体ない!!!」ということです!良い気分転換になるので、海外はお勧めです!(もちろん学会なんかじゃなく旅行で行くのが一番ですけどね!

また海外へ行くための口実が欲しいので、学会で発表できるように今は研究を頑張ります(笑)


それでは、さようなら!!!


関連リンク


2017年2月6日月曜日

海外での学会発表

こんにちは。
数理科学科の橋本です。
11月末に、オーストラリアで開催された学会に参加したので、そのことについて紹介します。

会場は、メルボルンにあるMonach Universityです。
大学内には、カラフルで新しい建物が並んでいました。

学会中、今自分の行っている研究について、20分程度で発表しました。
海外の学会なので英語です。
大学内は広くて、休憩ができる
スペースが多くありました。
英語にはかなり不安がありましたが、練習をたくさんして無事発表を終えました。
難しい言葉を使う必要はないので、想像していたほどハードルは高くなかったです。
ただ、質疑応答の場面では、自分の伝えたいことを英語でうまく表現できなかったので、さらなる努力が必要だと感じました。

学会の雰囲気は、日本国内で開催されるものと大きな違いはありませんでした。
様々な発表を聞き、刺激を受けました!
外国の学生や研究者の方と話ができたのも良い経験になりました。

学会終了後は市内を観光しました。
水族館や美術館を見学しました。
クリスマス前だったので、街中には装飾が多くありました。
日本とは季節が逆なので、雪のイメージはないようです。
クリスマスツリーは青々としていました!
ただ、メルボルンはオーストラリアでも南に位置するので、気温は日本とそれほど変わりませんでした。
特に、朝晩は冬のように寒かったです。

今回の学会は、発表をすれば終わりというわけではありません。
発表後、プロシーディングと呼ばれる、発表内容に基づいた論文を書いて提出しなければなりません。
発表者が書いた論文は、電子ジャーナルとして後日発行されます。
論文執筆のほうを、引き続き頑張っていきます!

2017年2月3日金曜日

第6回CSJ化学フェスタ

こんにちは!
応用化学科・修士1年の新安です。

今回は、四大発表に引き続き、
CSJ化学フェスタのポスター発表にも参加したため
その体験について書いていこうと思います。


CSJ化学フェスタとは、
化学分野の研究を行っている様々な大学や企業の研究者たちが集まり、
自身の研究について口頭発表やポスター発表をするイベントです。

私の研究室からは大学院生全員でポスター発表に参加しました。


先日、四大発表でもポスター発表をしていて少し慣れたこともあり、
今回はそこまで大変ということはありませんでした。

しかし、前回の四大発表と異なるのは、
このCSJ化学フェスタには審査員がいて、
優秀な発表者には賞が贈られる点です。

審査員が聴講にいらしていたため、少し緊張しながら質問に答えました。
しかし後から考えて、
「私の説明がわかりにくかったかもしれない…」
「もう少しデータを集めておけばもっと明確に答えられたのになあ…」
などと反省する部分もありました。

なので今回の経験を生かし、来年のCSJ化学フェスタも頑張ろうと思います。


自分の発表が終わると今度は聴講者側に回り、
他の人の発表を聞く時間となります。

四大発表では発表者が学生のみでしたが、
今回は企業の研究者の方もいらしていたため、
そちらをメインに見学しました。

その上でぼんやりと感じたことは、
学生の発表は原理追究(なぜそうなったのか)が比較的多く、
企業の発表は成果報告(これだけ良くなった)が多いように感じました。

やはり企業の研究員になると(原理を理解することも大事ですが)、
企業の場合はお客さんという相手が必ずいて、
むしろ相手(研究資金を出してくれる団体等)あっての研究といえるので、
得られた成果をきちんと提示していくことがより重要になるのだなと思いました。


新安

2017年2月1日水曜日

スイスETH工科大学での長期滞在~連載第3回 滞在許可証(Residence Permit)の取得について


こんにちは。

数理科学専修・修士2年の小池です。

前回は、(2)スイスの交通機関と水事情についてお話しました。
今回は、(3)滞在許可証(Residence Permit)の取得についてお話ししようと思います。

(1)スイスの食生活と物価水準
(2)スイスの交通機関と水事情
(3)滞在許可証(Residence Permit)の取得について・・・今回の記事
(4)海外での研究について

観光や学会発表等とは異なり、留学などの長期滞在を行う場合は査証(ビザ)の取得が必要になります。
査証の取得方法は、滞在する国や滞在目的によって様々であり、海外への長期滞在が決まったら早急に調べておかなければなりません。
今回は、私の滞在先であるスイスの場合で、査証の取得に必要な手続きについてお話します。

在スイス日本国大使館[1]の書類[2]には、以下のように記されています。

①日本とスイスとの間には査証免除取極が締結されているため、観光などを目的とした90日以内の滞在については、査証(ビザ)の取得は不要です。
就労などを目的とした滞在、または90日以上滞在することが前もって明らかな場合は、 日本出国前に、スイス国内の雇用主を通じるなどして入国許可の確約書を取得し、スイス入国後、改めて目的に応じた滞在許可を取得する必要があります。

②によれば、スイスへ発つ前にやらなければいけないことは、
●スイス国内の滞在先(私の場合は、主に先方の秘書の方に手続を行って頂きました)にお願いして、入国許可確約書を取得する
ことです。その後、確約書を持ってスイスに着いた後は、
●すみやかに各州移民局等で滞在許可の取得手続きを行う
必要があります。

取得する滞在許可の種類も目的によって異なり、就学が目的の場合は学生査証なるものを取得しなければなりません。必要な書類のいくつかは日本で準備しなければならないため、注意が必要です。
滞在許可証の申請に必要な書類は、大学のホームページにて確認するのが最善であると思います。
大学は、あなたの身分に応じて必要な書類や手続きをまとめてくれていることと思います。
私の場合は、Invited Visiting Student[3]なる立場で、大学の文書[4]より詳細な情報を得ることができました。
この段階で、入学のために必要な書類も分かるので、準備しておくと良いと思います。
基本的にパスポートの写しや写真、成績証明書などを提出しますが、その他以下のものが必要でした。

Confirmation of Matriculation / Enrollment
受け入れ先の先生に書いていただくことになる、入学許可証です。
大抵の場合、先方はすでにこういった書類を書くことに慣れているので、先方にやってもらえることは早めに頼んでおきましょう。

Proof of sufficient financial means
留学生は、スイスで生活できるだけの十分な資金を持っていることを移民局に証明しなければなりません。
基本的には銀行口座の写しを提出すればよく、滞在ひと月あたり1750CHF(日本円にして20万ほどです)を準備しておかなくてはなりません。
私の場合、幸いなことに大学から資金の援助を頂いていたので、その契約証明書により資金証明とすることができました。

Health Insurance
スイスでは、ある一定の条件を満たした健康保険への加入が義務付けられています。
自国の保険で一定の条件を満たしている場合はこれを免除してもらうことができるのですが、以下の理由から免除をもらうのは大変だと思います。
①日本の国民健康保険では条件を満たさないため、いくつかの保険に新しく加入する必要がある 。
②免除のためには、保険会社に頼んで証明を発行してもらわなければならない。
幸いなことに、スイスの保険会社は留学生用の保険を販売しており、これに加入しさえすれば法的には問題ありません。
私の場合、留学生が加入する保険は、基本的にはSwisscareかAcademic Careの二択でした([5]参照)。
私はAcademic Careの方に加入したので、その利点と欠点を挙げておきます。

[利点] 大学周辺にオフィスが二つあったので、困ったら直接聞きに行けた:

保険は基本的には大学とではなく、州とのやり取りなので、送られてくる書類はドイツ語で書かれています。
そのような書類が送られてきた際は、周囲でドイツ語の読める人に聞くのですが、そもそもEU圏から来る学生は保険の免除が下りることが多く、そのようなやりとりを経験していないことが多いです。
Swisscareはメールもしくは電話のみでの対応ですが、Academic CareはETHの近くにオフィスが二つあります。
本当に困った時には直接Academic Careのオフィスに行けば、窓口の人に直接相談し解決することができるので、とても安心でした。

[欠点] 近年サービスを始めたばかりなのか、しばしば手続きの問題が発生した:

Academic Careは近年サービスを始めたばかりで、手続きに不慣れと思われる場面が見受けられました。
私の場合、相手側のミスによりいくつかの問題が発生し、スイスに滞在している間中はほぼずっと保険の問題が付きまとっていました。

保険の選択はスイスの長期滞在について回る非常に複雑な問題なので、よく考えて決めるのが良いと思います。

留学や長期滞在において一番大変なことは、大量の書類と格闘することかもしれません。

次回は、「海外での研究について」というテーマでお話します。

参考文献
-----------------------------------------------------
[1] 在スイス日本国大使館
http://www.ch.emb-japan.go.jp/
[2] 査証の取得について
http://www.ch.emb-japan.go.jp/documents/ryoji/jp/swiss-residence-permit.pdf
[3] Visiting Student
https://www.ethz.ch/en/studies/non-degree-courses/exchange-and-visiting-studies/programmes/visiting-students/invited-visiting-students.html
[4] Instruction for Visiting Student
https://www.ethz.ch/content/dam/ethz/main/education/non-degree/mobilitaet/PDF_englisch/Visiting_Invited_application_guidelines.pdf
[5] ETHの保険に関するガイダンス
https://www.ethz.ch/content/dam/ethz/main/education/internationales/pdf-en/health-insurance-web.pdf

2017年1月25日水曜日

メディアセンターのすゝめ


こんにちは。

金曜日担当の木村です。

年が明けて、秋学期も大詰めとなってきました。
今年度のラーニングサポートは2月2日までなので、私の勤務もあと数回です。

これまでに私はこのブログで

リザーブ図書のすゝめ

雑誌のすゝめ

ハンドブック(便覧)のすゝめ

とメディアセンターで使える便利な資料やコーナーの紹介をしてきました。

これらはサービスのほんの一部であり、紹介できなかったものも多くあります。
私の知らないものもまだまだあるでしょう。

このようにメディアセンター、もとい図書館は奥が深いです。
利用する方の知識レベルに応じて得られる情報の質も決まるのではないでしょうか。

研究に関係があるかどうかに関わらず、なにか知りたいこと、勉強したいことがあるときにはメディアセンターがきっと力を貸してくれます。それには適切な使い方を知る必要があります。

例えばこんな本があります。

図書館に訊け!(ちくま新書)
図書館を使い倒す!(新潮新書)

他にも多くの本があります。1冊でも目を通しておけば、研究や勉強をしなければならなくなったときに役に立つはずです。

最近は検索すれば大抵の問いに答えが得られてしまいます。
しかし、その情報が正しいとは限りません。また検索だけでは答えが得られないこともあります。
情報の真偽を確かめたり、複雑な問いへの答えを見つけるためにも、メディアセンターおよび数々のデータベースを活用してみてはいかがでしょうか。

木村


2017年1月20日金曜日

オーストラリアでの国際学会

こんにちは。


11月に参加した国際学会について書きたいと思います。

今回は「Healthy Housing 2016」という国際学会に参加しました。
建築環境に関する学会で、80名ほどが発表していました。

オーストラリアのブリスベンにあるクイーンズランド工科大学が会場でしたが、
構内におしゃれなカフェやジューススタンドがあったり、
建物内に巨大なスクリーンがあったりして、とても綺麗な場所でした。


発表は口頭発表で、15分の間に発表と質疑応答がありました。
国際学会なので、もちろん英語での発表でしたが
事前に発表練習をして臨んだので、自分の中ではうまくできたと思います。
3~4人の方からコメントもいただき、充実したディスカッションになりました。


国際学会は国内の学会よりも少し高めの参加費を徴収されることが多い印象ですが、
その分いろいろな特典?もついてきます。
今回は学会期間中毎日使い放題の公共交通機関のカード、
発表者全員分の投稿論文データが入ったUSBメモリ、
学会初日夜にあるWelcome Reception の食事、学会日数分の昼食などがついてきました。
教室の外には昼食以外にもコーヒーや紅茶、
軽い食事やフルーツなどが用意されていて、いつでも取ることができるので快適でした。




またオーストラリアは南半球に位置するため日本と季節が正反対で、
これから夏を迎えるような気候で、半袖で過ごせました。
また、日本では見かけないようなカラフルな鳥が
すぐそばの木にいて、夏の気分を味わうことができました。

普段の矢上での研究生活にはない体験が多く、良いリフレッシュにもなりました。

中島